YUIの「東京」という歌がある。
僕はこの曲が好きだ。
とてもシンプルな言葉で、しかし的確に上京組の心を歌っている。
窓の外に続いてる この町はかわらないでと願った
という部分が特に共感を呼ぶ。
実家に帰ってくるたびに変化が起きている。
隣の家がマンションに変わり・・・
幼少期ずっと遊んでいた家の前の空き地に知らない人の家が建ち・・・
そして今回の帰省で、また別の家が建っていた。
人並みのセンチメンタリズムが僕を襲うんだよね。
正直、夢で出てくる実家は今の景色じゃない。一番長い時間見てきた景色で再生されるんだ。
目を覚まし、外を見ると、夢とは少し違った景色が広がっている。
次の帰省、そのまた次の帰省、5年後、10年後、たぶんこの景色は変わり続けるんだと思う。
どんなに僕が変わらないでと願っても・・・。
だから今回の帰省で僕は近所の写真を撮りまくっている。
あの頃の景色を写真に残しておけばよかった・・・そう後悔している10年後からやり直しに来た。というテイで撮りまくっている。
僕という圧倒的な才能を育んだ町の今を切り取った。
メインストリート。電信柱が立っているあたりに都会を感じる。
電気が通っている証拠だ。
タンポポ越しに広がるコンクリートジャングル。
せっかく帰省しているのに、東京を彷彿とさせられる。
久しぶりに山に登ってみた。
死ぬほど疲れた。
子供のころはピョンピョン登っていった思い出があるのに。
やっぱり故郷はいい。
帰る場所があるからこそ・・・戦える。