会社で上司に呼ばれた。
今のプロジェクトで面倒をみてる派遣社員の契約を更新しても良いかという相談だった。
僕は、良い。と答えた。
期待以上の活躍をしてくれている。と。
上司は嬉しそうな顔を見せながら、そうですかそうですかと頷いていた。
そして、契約期間が満了したらうちの社員にしてもいいかもね。と言い出した。
この言葉をきっかけに、面談の空気は一気に変化した。場が張り詰めた。
僕が猛烈に抗議したためだ。
かれらを こよう するなんて とんでもない!
出来の悪い学生程度の技術力しか持ち合わせていないのだ。
それでも、僕の期待に応えてると評価したのは、僕が派遣に何も期待していないからだけなのだ。
(ただの歯車として)評価しているだけなのだ。
言葉遣いが悪い人間よりも、言われたことしか出来ない自主性のない人間よりも、技術力の無い人間は圧倒的に厄介だ。
居るだけで何もしない、いや、何も出来ないからだ。
質の低いアウトプットに対して修正する作業にコストがかかるだけだ。
できる人は、できる人を、できない人は、よりできない人を雇うという法則がある。
派遣社員でしかない者には、それなりの理由があるのだ。
スタープログラマ以外採ってはいけない。週末に趣味でlispコンパイラを書こうとする熱意くらいはないと、話にならない。
派遣は、採るものではなく、使うものだ。
上司との認識のギャップにドッと疲れた日だった。