ゲームプログラマのエリートが世界に羽ばたく感動巨編!
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【2013.06.29 Saturday 】 author : スポンサードリンク
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生死の境界線

命の灯火。
その炎は強い風で吹かれたら消えてしまう。

例えばそう・・・吹雪とか。


金曜日、仕事場からそのまま新宿へ。
新宿発の夜行バスに乗って蔵王へスノボなのだ。今シーズン2回目。
金曜の夜、夜行バスで向かい、土曜の朝に蔵王に着き、その日の夜に東京に帰ってくる。
0泊2日の弾丸ツアーだ。そして僕は最近ずっと風邪っぴきなんだ。キャーッ。

余談だが、新宿駅は闇深きダンジョンだ。正しい知識と心構えがないとすぐに迷う。
他の駅のように、どの改札から出てもどこにでもいける作りにはなっていない。
アルタに行くのか、ビックカメラにいくのか、改札を間違えるだけで大幅に時間がかかってしまう。
一緒に行く友達との待ち合わせ場所は西口改札前だ。

でも西口改札前には誰もいなかった・・・。
居場所を聞いてみたところ、中央西口改札前にいた。そこ違う。全然違う。
ケータイが無い時代なら、この段階でアウトである。もう合流することは不可能だ。
でも現代なら大丈夫。ビバ文明。


そして夜行バスに乗り込みいざ蔵王へ。
「おもひでぽろぽろ」でも描かれたあの蔵王へ。

深夜バスは僕と最も相性の悪い乗り物の一つである。
一般的にはバス内で眠り、起きたら目的地についているという便利交通手段だが、僕の身体は生まれつき、バスの中で寝れない病に侵されている。
二十歳のころにバスで名古屋からディズニーランドに行った時も、長野にスノボに行った時も、一切眠れなかった。ほぼ徹夜で翌日のイベントに臨むことになった。
もうあの頃ほど若くない。体力的にも厳しいものがある。
今回、徹夜は避けたい・・・。


まぁ、無理だったけどね(´ω`)


バスの中の、僕と運転手以外の全ての人類が眠っていたが、結局僕はほぼ無睡で蔵王に放り出された。
マイナス8℃、朝7時、極寒の見知らぬ土地。



山全体が広大なスキー場なのだ。





雪降る蔵王温泉街をトボトボ歩く。休憩所みたいなとこがあったのでひとまずそこに避難。
朝ごはんに限定のどん兵衛を食す。



うましっ!

腹ごしらえも終わり、スノボのレンタルの手続き。
人当たりのいい感じのおにーさんが担当してくれた。
なんかいい。地元の人!って感じだった。
気さくに話しかけてくれた。
でも何いってるか全然わかんなかった。

一緒に行った相手はスノボ初体験&雪山10年以上ぶりという超絶初心者なので、まずは、立ち方、止まり方、ズルズル滑る方法を一通り教える。
このフェーズに2時間くらいかかるかと思ったけど、飲み込みの早い子だったので1時間弱くらいで授業は終了。これだけ把握しておけばなんとか自力で下まで降りて来れるだろうから、あとは適当に滑って楽しんで!というスタンス。

そしてロープウェイで一気に山頂付近へ。
ゆっくり滑って降りたら、いい時間になってるだろう。

蔵王についた時から、雪はシトシト降っていたのだが、ここにきて猛烈な吹雪に変わった。
本当に、過去の人生で一回も経験したことがないレベルの猛烈な吹雪。
吹き上げる雪が体温をぐんぐん下げていく・・・。
とりあえず下山しないといけないので吹雪に耐えながら徐々に滑っていく僕。



・・・。


・・・!?



初心者を連れてきてた!!!



初スノボにはあまりにも危険なコンディション。
そしてマイウェアなどマイグッズを持っていないので、装備が軽装。ゴーグルも持ってない。
探してみたら、吹雪の中で顔が雪で真っ白になって転んでた。
すぐに自分のグローブとゴーグルを貸してあげた。無事に山から連れて帰る義務があるよね!

まぁ・・・結果、僕の防御力がほぼ0に。


友達との距離が3メートルくらいで、すぐ目の前にいるのに、吹雪が強くなると真っ白で本当になにも見えなくなる。初めて体験した現象だった。これがホワイトアウトというやつか・・・。
フォグのzファーがどんどん近づいてくるんだよね。プログラマ的にいうと。

本当に死ぬかと思った。山は怖い。一緒にすぐ近くにいてもまったく見えなくなるので、ああこうやって人は遭難するだな、そうなんだ!と思った。
しかも風邪っぴき、徹夜明けというなかなかの状態。

もう・・・感覚もなくなり・・・なんども人生を諦めながら滑っていると中腹にあるレストランを発見。
すごく近づいてやっと発見した。気づかない場合もあったと思う。
でも見つけた時は本当に嬉しかった。山小屋を見つけた気分がわかる。
助かった・・・(涙)って感じ。

レストランで現在地を確認。
何度も言うが蔵王は広大なフィールドなので正しく降りないと全然違う場所に着いてしまう。

そしたら案の定、全然違う場所にいた。
すでに遭難してんじゃん!


もう滑ることを諦め、リフトを乗り継ぎ、もう一回山頂に行ってロープウェイに乗って下山してきた。
避難。

その後、冷えきった身体を温泉で暖めて、東京に戻るバスに乗り込んだ。
ちょうど午後3時。問題無く進めば夜7時には東京に着く。
弾丸ツアーもこれで終り。無事帰れることになりホッとしていた。

蔵王からバスに乗るのは僕らだけだった。
他の乗客は途中で拾うらしい。
しばらくは貸切ということになる。贅沢だなーなんて思っていたところに、運転手から驚愕の報告が。

吹雪で道路がほとんど通行止め。何時に帰れるか全然わからない。



ほとんどの道路が通行止めになり途中で客を拾うこともできなくなり、結局観光バス一台に客は僕らだけという異常事態に。

バスに乗り込んでから12時間以上経過した日曜朝4時。
横浜駅で降ろしてもらって、始発をまって家に帰った。
結果0泊3日の弾丸ツアーとなった。ほんっとうに疲れた。



でもそんなことより本当に


生きて帰れてよかった!

【2010.02.07 Sunday 13:34】 author : どすこい
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【2013.06.29 Saturday 13:34】 author : スポンサードリンク
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