サイとの格差を思い知った俺は、それでもいつか奴を倒してやるという目標に向かって日々、草原を駆け巡っている。
サイもこっちから近づかなきゃ寄ってこない事がわかったし、草原を駆け抜ける俺様を止めるものはもうなにもないぜ。さっきも死に損ないのゾンビ野郎が襲い掛かってきやがったから、必殺の断ち切りをお見舞いしてやったんだ。そしたら攻撃の瞬間に閃いちまったよ。自分の武芸の才能を改めて感じたね。ゾンビ野郎に向かって体当たりしつつの斬撃だ。
追突しながらの斬撃だから
『追突剣』と命名したところ、となりのハゲ坊主からクレームがきやがった。
イマイチ技名にキレがないだとよ・・・
仕方がないから
『衝突剣』に改名だ!
うん、我ながらナイスネーミング。
それにしても宝塚系の女がまったく使えねぇ。
打たれ弱い上に攻撃力もねーんだ。
文句ばっかり言うハゲ坊主といい、弱っちい宝塚といい、どうしてこうも俺の足を引っ張る奴らと一緒に旅しなきゃいけねーんだよ。
まだ俺はこいつらを仲間と認めてねーからな!!
だいたい順手打ちとか何とか言ってるけど、ただ叩いてるだけじゃねーかよ。俺様の衝突剣みたいなイカした技の一つもみせてみやがれってんだ。
お、またゾンビが歩いてるぞ。
よーし、俺様の衝突剣の餌食にしてやる・・・
いくぞ!!